
□カラフルなゼミ活動
専門ゼミⅠ
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教科書・論文の発表・討論
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心理統計の学習
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病院見学・外来診療の陪席
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夏合宿|研究グループの選択



専門ゼミⅡ
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英文誌の論文発表・討論
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プレ卒の研究
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日本認知・行動療法学会の参加
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春合宿|卒論構想の発表



卒論ゼミⅠ
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卒論ゼミ|研究計画の発表
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指導院生との相談
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指導教員との個別面談
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春合宿|卒論の中間発表



卒論ゼミⅡ
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卒論ゼミ|研究進捗の発表
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データの収集・解析
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卒業論文の執筆
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行動系研究室の合同卒論発表



□専門ゼミ|学部3年
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学習目標
指定科目や推奨科目の知識をベースにして、新世代の認知行動療法(ACT|アクセプタンス&コミットメント・セラピー、MCT|メタ認知療法、MBCT|マインドフルネス認知療法、MBSR|マインドフルネスストレス低減法など)の基礎や臨床場面での適用の実際に関する理解を深めることを目的とする。
指定科目|学習・言語心理学、ケースフォーミュレーション(心理的アセスメント)、 行動医学、神経・生理心理学
推奨科目|心理学概論、臨床心理学概論、行動臨床科学研究法(心理学実験)、認知行動療法、健康・医療心理学、産業・組織心理学、行動分析学、システムニューロサイエンス、実験計画法、データリテラシーⅢ(R)
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専門ゼミⅠ
1. 『臨床行動分析のABC』(日本評論社) と『心理学研究法』(有斐閣) の内容について発表・討論
2. 『神経・生理心理学』(放送大学教育振興会) と日本認知・行動療法学会抄録の抄読
ACTを含む認知行動療法の実践的知識、機能的なケースフォーミュレーションの進め方、調査・実験など実証的研究とデータ解析の基礎を学ぶ
3. 臨床現場の見学実習|精神科・心療内科の病院見学や心療内科クリニックの外来診療の陪席
*秀峰会心療内科病院楽山、精神科救急・急性期病院北辰 HP|https://shuhokai.jp/rakuzan/ https://shuhokai.jp/hokusin/
*綾瀬駅前診療所心療内科外来 HP|http://www.ayaseclinic.com/
4. 夏休み中の合宿|4年生や大学院生の研究計画や進捗状況の発表を聞き、先輩達から3つの研究グループの解説をしてもらった後に、各自が卒業論文で取り組む研究テーマについても考える機会をもつ
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専門ゼミⅡ
1. 『認知行動療法研究』と精神疾患や認知行動療法関係の英文誌に掲載された論文の抄読
2. 3つの研究グループを基にした小グループに分かれ、プレ卒で卒論の実施に必要な基礎的な知識や技能が身につくようにす
プレ卒とは|アドバイザー役の大学院生や学部4年生とともに、模擬的な研究テーマを立てた上で、関連文献の購読、研究計画の立案、データ収集、解析、結果の整理、考察、発表といった一連の作業に取り組み
3. 日本認知・行動療法学会に参加する(ゼミ秋合宿に相当)
4. 春休み中の合宿|各自が希望する卒業論文の研究テーマについて、構想発表を行う
□卒業研究ゼミ|学部4年
◇卒業研究のテーマ
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プレ卒時の研究グループに即した実証的な(調査・実験・介入・メタ解析のいずれかの方法による)研究になるが、具体的なテーマは一人ひとりの関心と実現可能性を踏まえ、3年生の2月までに決める。
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アドバイザー役の大学院生(原則として学部生1名に研究指導の担当院生1名を配置)と密に相談しながら、研究の準備、データ収集・解析、論文執筆を進めるが、4年生の4月からの卒研ゼミで適宜調整をする
◇スケジュール
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3年次の夏合宿で方向性を考え始め、専門ゼミⅡのプレ卒を進めながら興味のあるテーマを絞り込み、12月~2月に指導教員との個別面談を複数回行なった後、2月の春合宿で構想発表を行なう
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4月からの卒研ゼミで月1回程度発表し、夏合宿で中間発表を行い、7月~11月で研究を実施した後、論文執筆に取り組み、12月末に指導教員に提出する(大学への提出は1月)
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1月末に行動系研究室(熊野研・嶋田研・鈴木研)の合同発表会で発表する
◇指導方針
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基礎は徹底して教えるが、実際問題への展開は自分の頭をしっかり使って考えることを求める
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自分ひとりで出来ることは少ないので、先輩から教えてもらうことや仲間との助け合いは何よりも大切だし、考え抜いた後での相談には時間や労力を惜しまずに応じる
□年間スケジュール
◇春学期
4月:歓迎会
7月:納涼会
9月:ゼミ夏合宿
◇秋学期
11月:卒業研究題目届け提出
12月:卒業研究ゼミ内提出
1月:卒業研究本提出、合同発表会
2月:卒論・修論打上げ、ゼミ春合宿、同窓会
3月:卒業式・謝恩会
A Yearly Schedule
□2024年度卒業研究テーマ
◇臨床行動分析グループ
・身体像不満の性差および身体像不満と観察者視点との関連の検討
・価値の明確化と自己決定が主観的幸福感・不安に与える影響の検討
◇メタ認知グループ
・想起視点が解離を介して外傷後ストレス反応および抑うつ・不安に与える影響の検討
・日常生活内でのDM活用を目指したマインドフルネスの効果に関する文献研究
・Beliefs About Rituals Inventory日本語版の作成と, 強迫症状・メタ認知的信念・CASの関連の検討
◇応用脳科学グループ
・ビデオ通話におけるアバター像と社交不安との関連性の検討
・青年期のASD傾向における感覚特性と睡眠障害の関係
・高社交不安者におけるスピーチ中の脳活動と社交不安症の維持要因の関連
□ゼミ採用テキスト
◇『臨床行動分析のABC』(日本評論社、2009年)
認知行動療法のケースフォーミュレーションを、機能分析に基づき一元的に進める力をつける。
◇『心理学研究法ー心を見つめる科学のまなざしー』(有斐閣、2004年)
科学研究の基本的ロジックと結びつけて研究法を紹介する入門書。
◇『神経・生理心理学』(放送大学教育振興会、2022年)
脳の構造や神経細胞の仕組みを学び、心の生物学的基盤、心と脳の双方向性を学ぶ。